-部屋の広さ パート4- 窓 編

前回、縁側のような外部スペースをいれこむことが部屋の広がりにつながるということを話しましたが、今回は窓です。窓は光や風を取り込む以外にも外とをつなぐ役目をするので広がりにはとても重要なパーツになります。

約5年前に完成した『通り土間の家』タテヨコ2.5mもある大きな窓が特徴的な外観です。ただ何か変な違和感がありませんか?
1階でも2階でもない・・・中間に窓がありますね、隣の家を見てもらうとよりわかりやすいと思います。

室内から見るとよりわかりやすいですね。笑 まさに1階と2階の間に窓があるんです。ではなんでこんな位置につけたかというと、部屋に広がりを生むためです。コスト的なところや外からのプライバシーなど他にも理由はありますが、今回のテーマは部屋の広がりですので、また別の回で話していきますね。

15帖ののリビングを広くのびのびと感じてもらうため、南から北にわたり吹き抜けを設け1階と2階を繋ぐように大きな窓をつけました。こうすることで1階と2階が窓で連続するので床を抜いた吹き抜けよりも一体感があり一つの大きな空間として認識するようになります。前面の道路から空まで視線が抜ける大きな窓の存在も重要ですね。

大きな窓は寝室の窓にもなっています。こちらは高さを抑えた腰までの窓でこじんまりとしています。リビングでは開放感、寝室ではこじんまりとしていて安心感がでるよう考えました。

今回は窓のサイズや位置の工夫で広がりを生むことについて話しましたが、もちろんこれだけではなくて設計する住まいにはこういう小さなアイデアが無数に散りばめられていて広がりを感じられるようになっているんですね。
同じ面積でも広さが全然違うと感じた経験のある方もいると思います。こういう小さなところにこだわり、どうすれば広がりを生むかうーん、うーんと日々考えている結果なんですね。

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