-部屋の広さ パート8- 面積も広い 編

リビングが広く感じる、とか狭く感じてしまう経験ってありますよね。リビングは〇〇帖以上ほしいというのはよくある要望なのですが、〇〇帖では計ることのできないことをあれこれ考えて設計していますので、広く感じる理由を噛み砕いて書いています。
今回で8回目。前回カーテンがなければ外に視界が伸びるので広く感じますということを書きましたが、今回は床面積として実際広いリビングをつくった住まいのご紹介です。

『広いリビングの家』その名の通り30帖ある広いリビングが特徴的な住まいです。ダイニングテーブルやソファのサイズ感を見てもかなり広いことがわかると思います。木でできた7.5mの長いカウンターの奥にはキッチンスタディコーナー食器戸棚がおさまります。

さぞかし広い家なんでしょうね。。。

と、思った方もいますよね。
実はこの家、平屋28坪(56帖)なんです。リビングが30帖なので、家の半分以上がリビングです。

家がコンパクトなのになぜそんなに広いリビングを確保できたのかといいますと。
キッチンの通路やウォークインクローゼットの通路、スタディコーナーの通路などもリビングの広さに貢献させたからです。写真はキッチン背面部分ですが、収納扉の一部がなんと寝室(5帖)の出入り口になってます。忍者もびっくり仕様です。他の扉はウォークインクローゼットの収納と食器戸棚、そしてもう一つ子供部屋(7帖)の出入り口になっています。通路なのですがちゃんとリビング一部ですよね。

リビング正面の写真より一番右にはトイレが隠れています。その手前には洗面所がありますが、よくよくみるとリビングと連続しています、洗面所も使っていない時はスペースになりますから、リビングの広さに貢献させています。

ウォークインクローゼットの通路や廊下、洗面所など常時使わないけど床はある、そんな部分をリビングの一部として考えてあげることで家の半分以上をリビング仕様にすることができました。最近の価格高騰の影響、敷地にも限りがあり子供を遊ばせられる庭も欲しい。限られた制約の中で家族がゆったりくつろげる広いリビングをつくってほしい、そんな要望をうけてリビングにできちゃう床はすべてリビングにするアイデアを思いつきました 笑

広く感じさせるというアイデアもありますが、床面積として本当に広くできるアイデアもあります。各部屋をさらにコンパクトにしていけばもっと広いリビングが手に入る可能性もありそうですよ!

その他の最新たてものコラム

物件ごとの工事の流れ