④『おおきな木の下で』まだ屋根の工事です!

交通量の多い道路に面する美容室のリノベーションです。求められたのは大きく3つ。

・外観を一新したい
・車椅子利用者にも配慮したい
・椅子は合計3席でそのうちの1席を半個室空間にしたい

まず外観で考えたのは、既存の建物は洋瓦の帽子を被ったような可愛い外観でしたので、その角度を
活かしながら人の腰ぐらいまで帽子を深く被らせることで、既存の下地をそのままに交通量の多い道路
からの視線を遮ることができるのではないかということ。さらに既存を活かすことでコスト的にも有利
に働きます。さらにさらに外観も一新できるという要望も叶えることができます。

外からの視線を遮断しつつ地面を連続させることで、広がりを感じるようにしています。

この角の木の配置が斜めと斜めで、しかも既存に合わせる必要があるためとても
複雑になり大変でした。(大工さん談)
新築住宅だとプレカットといって工場にて柱などの材料を機械で加工し、現場に
届くことが多いので、なかなか大工さん自ら加工することは少なくなりました。
工場の方が早いし安いですが、それによって木を切ることができる大工さんも
減っているのも事実。こういう加工をしてくれる大工さんは大変貴重ですし、
今までやったことのない工事をしてもらえるのは大変ありがたいです。泣

4mの木がぶら下がるアプローチは圧巻です!
まだ内部の工事もほとんど始まっていないのにすでに完成が楽しみです。
前の写真もそうですが、上から光が落ちているのがわかると思います。
実はこれ・・・

上にバルコニーの立ち上がりがあったので穴を開けてガラスを入れることにしました。
穴は南と西に面しています、これを壁に当てて上から柔らかい光を室内に導くという
計算です。まだブルーシートがかかっている段階でここまで光が落ちるなら期待大
ですね。光が降り注ぐ心地よいアプローチになりますよ!

フワッとした帽子を被りました。
屋根の仕上げまでもう少しお待ちください。

また進みましたら載せていきますね。お楽しみにー

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