市内中心部、中小規模の建物が立ち並ぶ東西に細長い敷地で南側には2階建てアパートの共用廊下があり、北側は交通量の多い県道に面している敷地に建つ木造2階建て、家族4人の住まいです。
要望としては風が抜けそれぞれの時間を楽しむことができる各個室が欲しいというオーダーです。

ポイント
・窓を開けてたくさんの風を取り込みたい
・南側アパートのプライバシー
・4つの個室(それぞれ生活時間が違うためプライバシーに配慮してほしい)
窓を開けてたくさんの風を取り込みたいという要望に対し、南側2階の高窓から北側1階の掃き出し窓へ高低差を利用した換気を促す形状を提案し、その形状が外観にもそのまま現れるようにしています。大きく跳ね出した軒下は外観を特徴づけるとともに北側にある県道からの視線や騒音を遮る役割も担いながら、室内と連続する天井材が内外を一体的につなぎ、軒下空間までを室内として認識させることでプライバシーに配慮しつつも広がりあるLDKを実現しました。
大きな屋根のおかげで、天候に関係なく心地よい風を供給でき、さらに掃き出し窓上部の欄間窓が夜間を通して安心感のある風の流れを作りだします。



生活時間の違いによりプライバシーが求められた4つの個室については、リビングを住まいの中心に配置し1、2階の両端に個室を置くことにより部屋同士に距離を持たせました。部屋の前にはそれぞれ+αの前室のようなスペースを設け、各個室の延長として、もしくはリビングの一部としても使える中間的なスペースを提案しています。高低差を利用したこのスペースは、リビングと個室とを柔らかく繋ぎ、家族間に適度な距離をつくりだします。季節や気分によってそれぞれが好きな場所を見つけてお弁当を食べる公園、広場のような位置付けとして考えました。



リビングか個室か。白か黒か。ではなく同じリビングにいるけどなにをしているかわからない。目の前でごろごろではなく少し上の方でごろごろしている。このグレーゾーンの空間が家族の成長を大きく包んでくれるだろうと考えています。
宇都宮市の注文住宅「高窓の家」詳細
敷地面積 :266.09㎡(80坪)
1階床面積 :60.81㎡(18坪)
2階床面積 :48.04㎡(14坪)
建築面積 :80.44㎡(24坪)
構造 :木造2階建て
価格 :2500~3000万
構造設計 :高内建築設計事務所
施工会社 :宝木工務店
受賞歴 :NICHIHA SIDING AWARD 2025 グランプリ
屋根のある建築作品コンテスト 建築板金 優秀賞









