廊下の家

ポイント
Z型の特殊な敷地形状、間口2.4m、さらに採光が期待できる南側には3階建て住宅。
建物を計画しにくい敷地ですが、クランクしながら路地から遊歩道へとつながるストーリのある楽しい敷地でもありました。
そんな敷地形状をどのように活かし日常生活と結びつけていけるか、それが課題でした。

北側の路地から遊歩道とを生活で必要となる廊下でつなぎます。全長23mの長いながい廊下です。
廊下の幅を少し広げ各部屋とつなげると、ただの廊下ではなく+αの様々な顔をもつ廊下になるんですね。

廊下に下駄箱をおくと玄関ホールになります。同様に、洋服収納を並べればウォークインクローゼット。
机や椅子を置くとスタディー・家事コーナー。洗面器をおけば洗面所として機能しますし、部屋を配置すれば
縁側です。廊下に大きな開口部をあければリビングの一部にもなります。

4つの箱は遊歩道にいくにつれて高くなります。全長23mもある廊下ですので歩くにつれ気分が変わり楽しくなるように、
というのと、広がりながら遊歩道へとつなげていきたいと考えたからです。


長い廊下のおかげでリビングから各部屋にいくには距離ができてしまい一見大変ですが、生活動線になっている
ウォークインクローゼットがあるので合理的です。いずれにしても家に旅館の 離れ があるなんて贅沢ですね。
北側にも建物を計画したことで、南側に空きができ、広い庭と採光も確保することができました。

宇都宮市の注文住宅「廊下の家」詳細

敷地面積 :577.60㎡(175.03坪)
1階床面積 :119.69㎡(36.21坪)
ガレージ面積 :34.09㎡(10.31坪)
建築面積 :154.40㎡(46.71坪)
家族構成 :夫婦+子
構造   :木造平屋
価格   :2500~3000万

建築設計事例一覧