ジグザグハウス-趣味室併用住宅-

ポイント

・三角形の変形地
・ローコストでつくる
・趣味室は地域に対して開放的に
・駐車場は3台


2〜3mぐらいの小さな四角形を三角形の変形地に沿ってジグザグに並べました。小さな四角形は変形地にもフィットしますし、柱や梁を小さなサイズでつくことができるためローコスト化が図れます。屋根も工場で使われているジグザグ屋根にして、さらにコストを抑える工夫をしています。

三角形の変形地は整形な土地よりも費用が抑えられるため、敷地に上手くフィットさせることができれば土地も含めてローコスト化することができます。建物をジグザグさせることで敷地に納めています。

建物の真ん中をつらぬく路地のような抜けをつくることで道路からの視線を遮りながら建物内にアプローチすることができます。また光と風の取込み口にもなっており、住宅部分と趣味室との距離を適度に保つこともできます。
外側にはベンチを設けて近所の方とおしゃべりしたり、友達が来て座ってお菓子を食べたり地域に対してウェルカムなつくりとしました。小さな配慮なのですがそれぞれのちょっとした意識でこの周辺がとてもよいイメージに繋がり結果自分が住みやすい地域になると思います!

路地の上部には屋根を設けて雨の日でも窓を開けておけたり洗濯物を干しておけます。敷地は分譲地のため今後周辺環境は変化していきますが、屋根の一部を透明とすることでずっと変わらない光を得ることができます。ここにハンモックをかけてうとうとしたりBBQをしたり、半外部空間には楽しみが盛りだくさんです!

リビングスペースと路地を繋げることで一体的に使用でき、小さな木のフレームを内外に渡り連続させることで視覚的な広がりも感じられるようにしています。

リビングにはあえて床と家具に段差を設けて、くつろぐ場所を固定しないようにしています。床の段差や下駄箱に腰掛けると椅子になり、飲み物などをおけばテーブルになります。右側と左側とで高さが違うのでテーブルがローテーブルなったり椅子になったり、かと思いきや子供にとっては隠れ家になったり、ここは○○する場所、など限定しないスペースの提案が面積にとらわれない広がりある空間を生み出します。

路地を設けたり家具を置いたりしながら適度な距離をつくりだし道路からのプライバシーに配慮しています。

半屋外の空間が内外にゆとりを与えて植栽と路地に灯る照明が温かみのある住まいを演出しますね。

宇都宮市の注文住宅「ジグザグハウス」詳細

敷地面積 :221.74㎡(67坪)
床面積 :75.53m2(22坪)
建築面積:88.78m2(26坪)
構造  :木造平屋
価格  :1700~2200万
構造設計:高内建築設計事務所
施工会社:宝木工務店
NICHIHA SIDING AWARD 2024 審査員特別賞

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