日光東照宮から歩いて数分、目の前には鳴虫山が広がる立地のよい場所ですが、その反面ガケ地、狭小地、変形地という課題も多い敷地に3室の旅館を計画しました。
日光旅館あらため『Silver Daisy シルバーデイジー』が無事オープンしましたのでその案内です。パノラマの景色と昔ながらのゆったりとした時間を感じる魅力的な建物になりましたので、気分転換にお越しください！
予約はこちら→『Silver Daisy』
約8ヶ月の期間工事を経て完成しました。狭小地ということもあり24坪という比較的コンパクトな建物に対しなかなか時間がかかりました。3室ということはトイレや洗面、お風呂などの水回りも3つずつなので面積は違えど3室の住宅を施工しているようなそんな感覚のようですね。。。
写真は基礎工事が終わり土台を敷いているところです。変形地はもちろん周辺の環境に合わせて角度も位置も高さもバラバラな建物を計画したので、ここまでくるのも本当に大変でした。
柱と梁を組んでいる様子です。建物をコンパクトに分けて配置したので、周辺とのサイズ感がピッタリ合っていますね！狭小地のため車を停める場所もほぼなかったため隣の敷地をお借りしての作業となりました。駐車場問題、意外とあります！
建物全体です。崖地には条例等がありますのでギリギリまで建てるにはそれなりの根拠が必要になるんです、コンクリート構造や基礎もどこまでも深くしてよければそこまで問題にはなりませんが、予算は限られていますし地面の中に隠れてしまうのでなおさらお金をかけたくないですよね。。。
これに関してはアイデアをたくさんだし構造を検討し行政と協議をしてようやく実現しました。かなり大変でしたので今でも当時のことを鮮明に思い出します。
建物から下におりるとBBQやサウナのあるプライベートスペースが広がります。実はこのスペース、お施主さんのDIYにより実現しました、職人さんも含めて誰もが驚く仕様です。デッキから塀、崖の階段に至るまですべてです。最初はそんなつもりはなくお願いする予定で石屋さん、外構屋さん、足場屋さん、いろいろな職人さんに聞いてみたのですがどうなるかわからない作業については見積もりが本当に高くて。。。
こちらとしてはDIY程度のイメージでお願いしているのですが、どっしりとした内容で。まあそれに関してはそもそもプロにDIY程度の精度でお願いするというのが失礼な話でした。(後日談)
狭小地等の敷地の形状を逆手にとり、ボリュームを抑えた分棟配置とすることで周辺の街並みに馴染ませつつ、建物の間からみえる特別な景色を楽しむことができます。忙しない日々を忘れ、川や虫の音を聞きながら五感でくつろぐそんな旅館になりましたので是非お越しください！
内部などの完成写真はまた後日アップしますのでお楽しみにー
予約はこちら→『Silver Daisy』