日光東照宮から歩いて数分、そして鳴虫山が目の前に迫り来る崖地+狭小地+変形地というワクワクしかないオプション満載の敷地にたつ旅館3室の計画です。

いよいよ柱や梁を組み立てる建て方の工事が始まりました!
ここの柱はどの位置でどこまで伸ばすか、など細かく打ち合わせを重ねてきましたのでようやくという感じです。

数ヶ月をかけて書いてきた建物があっという間に組み立てられていきます。いつものことですが何か寂しい。。。あっという間に成長してしまう子供のような感覚でしょうか。
大工さんは総勢8名。建物は3棟にわかれているものの小さい建物もあるためそれぞれ分担して別々に組み立てていきます。

とても天気がよく建て方日よりです!
コンパクトで崖地、さらに変形地。ここに建物を建てられますか?とお問い合わせをいただきましたが、確かに、ですね。笑
崖地にたてるのは意外と大変で、構造はもちろん法検討など乗り越えるハードルは多いです。ただ、このような特殊な敷地の場合、乗り越えるのは大変ですが乗り越えてしまえばそこでしか得られない景色や住まい方に巡り合えます。三角形の土地に建てた『パノラマの家』『ジグザグハウス』、Z型の敷地に建てた『廊下の家』どの家も敷地形状を活かしながらその人らしい住まいを実現しています。

天気が変わりやすく夕方には雨が。おおよそ屋根の形が出来上がってきました。コンパクトな敷地なのですが、あえて3棟に分けて勾配や角度などバラバラに屋根を配置しています。サイズ感や形状を既存の街並みに合わせるためです。
旅館なので目立たせたい、部屋数を確保するため大きく建てたい。わかります。。。ただ新しく建てた建物によって趣ある街並みを壊してしまうと、その場所の魅力が半減し観光客も減ってしまうんですね、そうなると建物を建てる意味さえなくなります。近隣の人にも街にも受け入れてもらい一緒に成長していける旅館をつくるのがいいと考えました。完成したばかりだと初々しさがあり可愛げもあると思いますが、数十年経つころにはダンディな装いで街に馴染んでいるんだろうな、と想像しています。
まだ骨組みが完成したばかり、工事はまだまだ続きますのでお楽しみにー