⑭『ジグザグハウス』完成写真 その6(個室について)

三角形の変形地に趣味部屋をもつ併用住宅の計画です。
今回は個室について考えたことを話していきたいと思います!

生活していてもビリビリと感じる価格高騰。建築業界もその波をもろに受けており想定を上回る見積もり額に悩んでいます。どれだけローコストの仕様にしても材料はもちろん職人さんの道具代なども高騰しているのですべてが上がってしまい減額を繰り返しなんとか進めている状況です。
まあ、そんなことを言っていても予算などで注文住宅をあきらめている方の夢を叶えるためにローコストのアイデアをたくさん考えるんですけどね 笑
そのローコストのアイデアですが今回は個室のアイデアです。建物コストというのは面積の広さで大きく変わります。坪いくら、という表現がありますが、やはり坪数が大きくなると高くなるんです。なので建物はできるだけコンパクトにしたいですがせっかくのマイホームですからゆったりつくりたいというのもよく分かります。
平均的な注文住宅の広さは30坪〜40坪ぐらいのようです。そしてジグザグハウスは23坪です。数字だけをみてもかなりコンパクトなのがわかると思います、

では一体どこを小さくしたのかというと個室の広さです。3畳に洋服掛けという仕様でダブルベッドと小さな机が置けるぐらいのサイズ感です。

なぜ個室を小さくしたかというと、以前は子供室にあった勉強机がスタディーコーナーとしてリビングの一角に位置し、寝室にあるウォークインクローゼットはファミリークローゼットとして寝室から飛び出した、などの理由からです。これらの機能がなくなるとそれぞれの個室はもはや寝るだけなんですね。リビングでくつろぎ寝るためだけに使う個室なら『小室』でもいいのでは?と考えました。

面積だけをみると狭いイメージですが、寝るにはちょうどよい広さで安心感があります。コンパクトなので起き上がらずに必要なものを取ることができます。そして『小室』なので冷暖房効率がよく光熱費を抑えられますよ 笑
さらに建物全体がコンパクトになるので建設コストも抑えられる、といういいことづくめなのです!

本当にその広さが必要なのか、その場所は必要なのか、いろいろなことを改めて考え直してみると無駄かもしれない、削れるかもしれないということがまだまだあるかもしれませんね。

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要望と全体的な提案内容

1. ローコストで建てたい
2. 三角形の変形地
3. 道路にする住まいのプライバシー
4. 駐車場3台

ローコストの建物を実現するため小さな材料で済む小さな四角形をたくさん並べて敷地にフィットさせました。建物の真ん中には路地空間を設け道路からのプライバシーに配慮しつつ光と風を取り込む豪華仕様です!

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