三角形の変形地に趣味部屋をもつ併用住宅の計画です。
家と家との間につくった路地空間はツーツーなので室内とも言えないし屋根があるので完全な外でもありません。用途としても何をする場所という決まりもないので、本当に曖昧です。
ただ、住宅と趣味室へのアプローチになったり、それぞれの距離を確保したり、道路からのプライバシーを守る場所になっていたり、光と風の取込口にもなっています。雨が降れば雨宿りもできるしブランコやハンモックをつければうたた寝したり遊び場にもなります。
室内の場合、リビング〇〇帖のように面積で広さを把握したり、ダイニングルームみたいに、ここはご飯を食べる場所、と使い方を決めたりできるのでわかりやすいのですが、この場所は路地空間と名前をつけているものの路地の使い方も分かりませんし、境界もないので広さをだすのも難しいです。いろんな意味で曖昧すぎる。
曖昧というのは良くも悪くも伝えるのが難しいので、提案するときは本当に困ります(笑) 部屋なら〇〇帖なので広いですよって伝えられますからね!
でもこういう場所が大切なことを私はわかってるので、こんなこともできるあんなこともできる、いいですよねー、すごいですよねって、めげずに根気強くわかりやすく理解しやすいように伝えていくようにしています(笑)
自分でいうのもなんですが、結果的に大体つくってよかったといわれます。
『ジグザグハウス』でも道路からのプライバシーを気にすることなく光と風が通り抜ける住まいをつくることができました。
作業と作業の間の休憩時間も、家と家の間の路地空間もどちらも曖昧ですがどちらもとても大切なんですよね!
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要望と全体的な提案内容
1. ローコストで建てたい
2. 三角形の変形地
3. 道路にする住まいのプライバシー
4. 駐車場3台
ローコストの建物を実現するため小さな材料で済む小さな四角形をたくさん並べて敷地にフィットさせました。建物の真ん中には路地空間を設け道路からのプライバシーに配慮しつつ光と風を取り込む豪華仕様です!