『ドミトリーハウス』新提案です!

家族3人が住む築40年、木造2階建のリノベーションです。
求められたのは吹き抜けの開放感と子供も大人もワクワクドキドキする住まい。
そして将来の変化にも柔軟に対応できることでした。
もちろん今回もローコストのオーダーです。笑

今回思いついたのはドミトリーのアイデア。
ドミトリーとは簡易宿泊施設や寮のことをいい部屋には2段ベッドなどが置かれて
いて相部屋だったりカプセル型の個室だったりするのですが、知らない人と交流し
宿泊するという楽しみがありますね。
今回リノベをするにあたりいくつか問題がありましたがそれを解決できるアイデアが
このドミトリーでした。

要望にある開放的な吹き抜けを設けるには今ある床をなくして1階と2階を繋ぐ必要が
あります。小さな吹き抜けなんていらない、どうせ設けるなら大きくです!笑
そうなると必然的に2階の床がなくなるので、部屋をつくることが難しくなります。
部屋がないのに将来の変化に柔軟に対応するのはとても困難ですね。

ドミトリーの1ユニットはベッド1つ分で、2段ベッドのように上に重ねているものが
あります、そこで、2階の床を少し下げて、その上にロフトをつけてしまうことに
しました。床をかさねることで大きな吹き抜けを確保できますし、大きな吹き抜けの
開放感越しに2段ベッドがあるなんてワクワクしますよね。

今回は下の部屋3帖と上の部屋3帖を2セット設けました。3帖と小さいですが、
4室を確保できるので、成長とともに好きな部屋を使うことができます。3帖は
狭いと思う方もいますが、ベッドだけとか机だけだったら十分な広さですよ。

下の部屋は人が立てるぐらいの高さでこもれる感じに、上の部屋はロフトの
イメージです。一番上のロフトは1階までを見下ろせるので気持ちいい場所と
なっております。

こもり部屋とロフトを二刀流で使うのもありですし、こもり部屋をウォークイン
クローゼットとして使ったり、友達が泊まりにきた時の客間としても使っても
いいですね。4室あれば柔軟に対応できます。

個室のドミトリーをつけたと言うことは、リビングはみんなの共有スペースになり
ますので、外を引き込んで玄関から庭までを突き抜ける土間空間としました。
外が一体的につながるので内外を問わずBBQをしたりプールを出したりして楽しめ
ますよ。
プレゼンの時にハンモックをぶら下げてゆられながらお酒を飲みたいという話にも
なったので、上の梁からぶら下げる予定です。笑
この時期、窓を開放して通り抜ける風に揺られながらウトウトするのもいいですね。
大きな吹き抜けがあるので外にいるような気分でくつろげますよ。

この通り抜ける土間空間。外を引き込む以外にも離れをつくれるというメリットも
あります。右手にダイニングキッチン、左手がリビングになりますが、ここを渡る
必要があるので、プチ離れになります。
使いづらそうなどネガティブな要素もあるのですが、空間が離れていると感じる
ので心理的に広く感じることができます。
個人的には季節により使い勝手を変化させることができるのでこちらの方がオススメ
です。

大きな吹き抜けをつくると床が減ってしまうが、小さいながらも部屋を重ねて4室
つくれば将来の変化にも柔軟に対応できるのではないか、という ドミトリー風 の
住まいの提案でした。
家族といっても相部屋で生活するようにお互いを気遣いながら生活することはとて
も大切なことだと思います。

また進みましたら載せていきます!!!お楽しみに!

その他の最新たてものコラム

物件ごとの工事の流れ