⑤『だんだんぐるぐるの家』完成間近です!

だんだんの高低差とぐるぐる回れる道路のある楽しい敷地に、家族3人で住む26坪の平屋の住まいを設計しました。

その敷地形状を家の中にも取り込み、見下ろしたり見上げたり、視線が抜けたり閉じたり開放的な場所やこもれ
る場所など、色の違うさまざまな居場所を提案しています。基本的に家はリビングでくつろぐか部屋にこもる。
その2択しかありませんが、声や存在は感じるけど見えない、など、グレーな距離感がとても大切だと思います。完全に離れるのではなく少しだけ離れるとか、少しだけくっつきたい時ってありますよね!?

人の気持ちってパチンと線引きできるものではないので、住まいにもそれを受け入れる余白みたいなものがある
といいのではないでしょうか。

外観もほぼ完成しました。一般的な片流れ屋根にも見えますが、屋根が三角形に
みえて何かが違う、窓が一つもなく玄関ドアしか見えない。など異質な存在とな
るようにしました。この斜めの屋根は室内にも現れていて低い天井から徐々に広
がっていくのでこもり感と開放感を同じリビングで感じられるようにしています。

板張りの天井部分が三角形の屋根部分です。2m〜4mまでまでの高さがあるので
広がりをより感じることができます。内装も仕上がりほぼ完成ですね!

真ん中の箱は個室になっていて広さ3帖程度。マットレスを置くだけという割り
切り方です。小上がり部分に携帯や飲み物をおく仕様です。

扉の開閉によりリビングとつながれるようになっていてここで採光を確保します。
外部の窓を開けておくのは防犯的に怖いですが、そんな時はこの扉を開ければ、
外と繋がったような気分になれます。子供が成長し夫婦だけの生活になると、この
扉はずっと開いているのかも、とか想像したりしています。

照明器具もつきました。細かいところですが好きな方は好きなはず 笑
今回は電気屋さんに無理を言って器具を壁に埋め込みました。壁から裸電球だけが
ぽこっと可愛く顔をだしているようです。
昼間の存在感はほとんどありませんが夜になるとちゃんと主張してくれますよ!
とてもシンプルですがそれが逆に難しい、建築あるあるです。

さあ、建物はほぼできあがり残すは外構の工事です。
また進みましたら載せていきますね。お楽しみに!!!

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