だんだんの高低差とぐるぐる回れる道路のある楽しい敷地に、家族3人で住む26坪の平屋の住まいを設計しました。
その敷地形状を家の中にも取り込み、見下ろしたり見上げたり、視線が抜けたり閉じたり開放的な場所やこもれ
る場所など、色の違うさまざまな居場所を提案しています。基本的に家はリビングでくつろぐか部屋にこもる。
その2択しかありませんが、声や存在は感じるけど見えない、など、グレーな距離感がとても大切だと思います。完全に離れるのではなく少しだけ離れるとか、少しだけくっつきたい時ってありますよね!?
人の気持ちってパチンと線引きできるものではないので、住まいにもそれを受け入れる余白みたいなものがある
といいのではないでしょうか。
内部の工事も徐々に終わりに近づきつつあります。ぐるぐるの感じが見えてきましたね。
玄関から左手に進むとリビングなどの共有ゾーン、右手がプライベートゾーンに分かれます。
左手に進むとドーンと長いリビングです。
天井の高さや仕上げの違い、そして視線の抜けなど細かく検討しましたので、
想像以上の広がりを体感することができます。周辺の環境がだんだんになっていて
視線が抜ける場所や閉じた場所がいろいろあって違った雰囲気を楽しむことができ
たのでそこからイメージを膨らませてみました。まさに周辺環境さまさまです 笑
リビングを進むと天井の仕上げが徐々に変わり高低差がもっとも大きな場所にでます。
最も高くて4.2m、もっとも低くて2m。こもり感があるぶん開放感が倍増します!
そして左手のプライベートゾーンを通ると最初の写真の場所に戻ってきます。
それぞれの居場所の雰囲気や抜け感、そして家族の存在をうっすら楽しみながら、
共有ゾーンとプライベートゾーンをぐるぐる回る住まいです。
行き止まりのない回遊性のある動線というのはすごく使いやすいですよ。
見せる部分と閉じる部分とをゆったりつなぐことで広がりも感じることができますし。
あと1ヶ月程度で完成です。なんかあっという間で寂しい気持ちが出てきましたね。
来週は足場が取れますので、また進みましたら載せていきますねーお楽しみに!